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2月14日
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いつものようにバイクで家を出る。
見慣れた光景が通り過ぎる。寒い朝である。
何か胸騒ぎがする。
この不安感は何だろう。。。。。
そういえば燃料を補給せねば。。。でも時間が無い。
途中のスタンドに一旦は寄りかけたが、明日の非番に給油すればいいと思い、
再びバイクを走らせる。
署まであと一歩という信号交差点に捕まる。
まあいい。スタンドに寄らなかったのでまだ交代まで時間はある。
青信号に変わる。一呼吸おいてゆっくりバイクを走らせると。。。
突然クラクションの音が響く
一体何だろう?
不安に感じてブレーキをかけた瞬間、右側に黒い車が見えた。
「やばい!!」
咄嗟にハンドルから手を離し、ボンネットの上に身を預ける。
激しい衝突音、フロントガラス越しに相手の表情が見える。
地面が、空が、次々と視界に入り、尻から地面に叩きつけられる。
両手で受身を取ったので手のひらが痺れている。
道路の真ん中に座り込んだままでは危ないと思い、
這って歩道まで行き、ガードレールを背中に座り込む。
両手両足は動くか?痛いが大丈夫のようだ。
自分は誰だ?ここは何処だ?今何をしていた?
両手両足が痺れ、全身が痛い。少し眠くなってきた。
周囲に人だかりが出来る。
「大丈夫ですか?」
「救急車要りますか?。」
皆、オロオロしているばかり
相手方も車から降りてきた。
「今、完全に赤信号だろ?」
「すみません急いでいたもので。。。」
「赤という事を認めるね?ちゃんと警察でそう言ってよ。」
それだけでは不安なので、片手を挙げ、周囲に呼びかけた。
「今の事故の目撃者居ますか?」
すると後続の原付青年が名乗り出てくれた。
「今、完全に青信号だったよね?」
「はい。証言できます。」
「じゃあ悪いけど住所と電話番号教えてくれる?」
証人を確保して一安心。救急車を呼んでくれるように頼む。
加害者には警察への連絡を指示。
道路に座り込んだまま現場指揮を実施した。
落ち着いていられるのは現場経験の多さゆえだろう。
それにしても眠い。どこかで出血しているのかも知れない。
顔面に違和感を感じて手をやると、左頬にメガネの一部が刺さっていた。
それを引き抜くと鮮血が流れる。
血を見ると痛くなってきた。
ただそれほど大きな傷は見当たらない。
程なく、救急車が我が署からこちらへ向かってきた。
車庫から出てくるのが見えるくらい近い場所での事故。
救命士さんは二課のベテラン二名。
「おはようございます」
「あれ??○○主任どうしたの?」
いつも事務室で交わす朝の挨拶がこんな場所とは。。。。
お互い苦笑して気まずい雰囲気である(笑)
「動けるかね?」
「いや無理です。。」
「ほんじゃストレッチャーに乗せるわな」
シーネで頚部を固定してもらうと楽になった。
救急隊長に相手方と目撃者の連絡先を記入してもらい、
病院選定に入る。
「○病院と△病院、どっちがいい?」
「家から近い○病院でお願いします。。」
そのうちに隊員が庁舎から走ってきてくれる。
荷物とバイクの処理を依頼し、現場を離れて病院へ。
生涯3度目の救急搬送である( ̄▽ ̄;)
いつものエルグランドではなく、旧式のニッサンの予備車。
ジーゼルなので振動が激しい。乗り心地は極めて悪い。
救急兼務の頃、よく乗った車両である。。。
病院着。早速レントゲンとCTの撮影。
診察の待ち時間に相方とこちらの保険屋さんが来てくれる。
ドコが痛い?と聞かれても全身としか答えられない(笑)
まだ口が達者なのでひと安心と言うところか。。。
診察の結果は、骨に異常は無し。
ただ臀部に相当量の内出血があるとの事で、絶対安静。
歩行も禁止され、そのまま入院する事になった。
病室まではストレッチャーで搬送。
ベッドに横たわりたいのだがお尻が痛くて仰向けになれない。
うつ伏せのまま氷嚢で両方の尻を冷やす。
そしてすぐに痛み止めの点滴。採血、心電図、血圧と
検査のフルコース。
入院案内も読んでくれたが頭に入らない。
落ち着いたら猛烈に尻が痛くなってきた( ̄▽ ̄;)
しばらくトイレはベッドの上との事。
困ったなあ。。。。。小さいほうはともかく大きいほうは。。。
と言っているうちに尿意。ベッドの上でシビンを使って用を足す。
ふう( ´ー`)フゥー...。。
大きいほうは動けるまで我慢しよう(笑)
事故の一報を聞いて本署の庶務係が来院。
色々な状況を説明し、手続きに入ってもらう。
事故の後は本当に色々面倒だ。
昼食。久しぶりに見た病院食であるが、味は悪くない。
ただこのプラスチックの茶碗はいただけないなあ。。
食後、薬が効いてきたのか少し痛みが引く。
お尻に氷嚢を引いて横になっていると。。。。
週休の課長(大隊長)が見舞いに来てくれる。
「おい、どうした」
「大丈夫であります♪」
動けないので寝たまま課長を見送る。
こんな経験は拝命以来初めてだ(笑)
昼過ぎにかっての同僚が見舞いに来てくれる。
今は南西部の救助隊員のF士長。
携帯電話も持たないアナログ人間であるが、ギャグは健在。
「今日はバレンタインだで、チョコあげるわ(笑)」
わざわざ有名和菓子屋でチョコ入りの限定品を持ってきてくれた。
「骨大丈夫だったって?丈夫いねえ(笑)」
スロ仲間でもあるので、話が弾む。
「まさか今日、オトコにチョコ貰うとは思わんかった(笑)」
「今何打ってるの?」
「将軍様かなあ。。。F士長は?」
「わしゃ何でも打つよ。黄門さまでもカイジでも北斗でも」
「沖スロのノーマルがあればねえ。。。」
「ハナハナ打ちたいねえ(笑)」
談笑していると痛みも忘れていた。打ちに行きたい。。。
夕食。豚肉のトマトソテー。結構旨い。
ただ、運動してないのでご飯は半分ほど残す。
夕食後、ピョンコ夫妻がお見舞いに来てくれる。
作業着姿のままおっとり刀で来てくれたらしい。
本当に友達というのは嬉しいものだ(泣)
やはり話題はケガとスロ(爆)
早く良くなってまた連れ打ちに行きたいものだ。
そこへチバシリ君も乱入。
彼は僧侶なので、仕事着でなくて良かった(爆)
談笑の後、ベッドで見送って就寝。
消灯は9時(爆)子供かい!
今日は相手方の保険屋から連絡は無し。
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2月15日
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病院で迎える朝。
電気が点いたのは6:30。早いなあ。。。。
トイレに行けないのでベッド上で用を足す。
大きいほうはどうしようかなあ。。。困ったなあ。
看護婦さんに相談して、歩行器を貸してもらうことに。
赤ちゃんが使うのと同じような形。
おお、これなら両足に負担をかけないでトイレに行けそうだ。
ただ、不必要に動くと内出血が進行するので、
大きいほうをする時だけ使うようにと言われる。
だから小さいほうはずっとベッドの横でするハメに。。
朝食後、頭部のCT撮影。そして診察。
夕方には脳外科医の診察があるそうだ。
歩けないので車椅子で移動してもらう。
その後ベッドで点滴を受ける。
知人の保険屋さんが来院。
今回は100ゼロで無過失なため、
こちらの保険を使う必要は無いとの事。
相手方の保険会社から一切連絡が無い旨を伝える。
昼食後、実家の両親が見舞いに来てくれる。
「良くはねられるなあ」と言われても(爆)
治ったら快気祝いでふぐをご馳走。。。するのか?(^^;
長距離も新車のナビで快適だったらしい。
ナビの自慢をして帰って行くオヤジ。
いや、親っていいものだ(笑)
夕方には相方の実家が見舞いに来てくれる。
甥っ子と姪っ子がキャンデーとラムネをくれる(笑)
かわいいねえ(^◇^)
頂いたお菓子をお返しにあげる。
夕食。白身魚のソテー。
食欲はあるのだが食べ始めるとすぐに腹が張る。
あ、相方にヨーグルトを頼もう。
今日も相手方の保険屋から連絡は無し。M井S友にナメられてる?(^^;
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2月16日
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起床。だんだんと早起きに慣れてきた。
昨日から全身が筋肉痛状態である。
猛烈に痛かった両尻の痛みが和らいできたため、
他の部分に神経が回りだした結果であろう。
朝食後、体を蒸しタオルで拭く。
そういえば風呂入りたいなあ。。。。。。
午前中は点滴。ウトウトしていると液が無くなっている。
あわててナースコール。
空気が入らない構造になっているとは言え、危ないことに変わりは無い。
昼食後、Cさんがお見舞いに来てくれる。
雨の中、本当に嬉しい。
談笑しているとTちゃんも来院。
両手に花。いい気分である(笑)
すると突然プレミアキャラ(爆)出現。
我が署の署長(ホンモノ)である。
思わず直立不動。。。になれないので敬礼のみ(笑)
Tちゃんを奥さんと間違えて挨拶してくれた(^^;
元気そうで安心したとお帰りになった。
ああびっくりした(爆)
夕食は焼魚。毎日魚メインの食事である。
そういえばココの魚って。。。骨が無いなあ。
入院患者用に骨の無い魚=加工魚を使っているのだろう。
食べる方とすれば非常にありがたい(^◇^)
夕食後、大隊長・中隊長が指揮隊を引き連れてお見舞いに。
近隣の出向調査の帰りらしい。
目に出来た青タンをからかわれる(笑)
仲間というのは本当にイイものだ(^◇^)
出動態勢のため、無線番を交代して談笑。
おっと大切な事務連絡を忘れてはならない(笑)
就寝。今日も10時には夢の中である。
M井S友、いい加減に一本くらい電話よこさんかい!
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2月17日
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起床し、いつものようにグルーミング。
歩行器を使えば不自由なく動けるようになったので
今日から小さいほうもトイレで出す事に。
朝食後、我が救助隊のメンバーがお見舞いに来てくれる。
留守を守ってくれている精鋭である。
これ以上人数が欠けないように気をつけて欲しい。
実はワタシが入院する前日に、若手がスキーで大腿骨を骨折し
長期の戦線離脱を余儀なくされているのだ。。。
昼食後、リノさんから大きなアレンジフラワーが届く。
本当にありがたい。
さらにこちらの保険屋さんもお見舞いに。
向こうの保険屋さんは何をしているのでしょうか(爆)
かっての小隊長・F主任も来院。
最盛期のメンバー4名分のお見舞いを持ってきてくれた。
ああ、この頃は凄かったなあ(^◇^)
バカな話が弾んであっという間に夕方になる。
パソをカチカチやっていると看護主任さんに怒られる。
院内は携帯、PHS、電波の出る機械は一切禁止との事。
ベッド上でいつも携帯電話をしている足元のおっさんをチクりたいが
素直に従う。今は我慢の時(笑)
夕食後、わらびさん、チバ君、しほぷーさんが来院。
スロ話に花が咲く(笑)
帰りにアレイギャラリーを打つように薦める。
(公休日だったらしい。なんというヒキの弱さ・爆)
相手方の保険屋はまだ眠っているらしい。財閥系はお高く止まってるんだねえ。。
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2月18日
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昨日からどうもノドの調子が悪い。
誰かに風邪をうつされたか?(^^;
でもお見舞いに来てくれるのは嬉しいのでこのくらい何とも無い。
風邪薬を貰うと、事故とは無関係なので別料金と言われる。
うーん。。院内感染の可能性もあるのだが。。。。まあいいかあ。。
午前中は点滴と体の清拭。
ああ風呂に入りたい。。。
今日は入浴日(月水金)なので、ヘルパーさんに頼むと、
看護婦さんに相談してくださいとの事。
洗髪の許可を貰う。
久しぶりに完全に洗髪。ああ気持ちいい。
このまま温泉に飛び込めたらなあ。。。。
夕方に同僚の救命士さんが来てくれる。
この病院へ別の人を搬送してきたらしい。
バイクの様子を聞くと、全損状態らしい( ̄▽ ̄;)
早く保険屋に見てもらいたいのだが。。。
夕食直前にやっと人身担当の保険屋が来院。
悪びれる様子もなく、淡々と説明を始める。
その態度にかなりムカっときたが穏便に話を進める。
決して評判の悪い会社ではないのだが、
担当者によりけりだと思う。
前回の東京海上は担当者に恵まれたが今回は。。。
未だ物損担当者から連絡はなし。
人身担当から連絡を入れるよう依頼したのだが。。。
困った会社だ。本当に保障してくれるのか不安になる。
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2月19日
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歩行器を返却し、自分の足で少し歩いてみる。
すると何か違和感が。。。
右足の下に何か踏んでいるような感触。
先生に相談すると早速レントゲン検査。
結果は。。。右足第二指の剥離骨折( ̄▽ ̄;)
今日から松葉杖生活である。
昼食後、サポーターと松葉杖を受領。
固定して、足に体重をかけなければ特にする事は無いらしい。
早く直して現場復帰せねば。。。。。
夕食後、あいちゃん夫妻が来院。
渋滞の中わざわざ高級プリン(カロリー高め)を持ってきてくれた。
「しっかり食べて下さいね♪」というあいちゃん。
その目にはしっかり太らせようとする意図がありありである(爆)
物損担当から今日も連絡はなし。本当にいい加減な会社である。財閥系めえ。。。
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2月20日
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朝食の後点滴。何事もなく時間は進む。
いよいよ明日は退院予定日である。
長いようで短かったなあ。。
今は早く出て、とにかく風呂に入りたい。
一日数千円の保険よりも自由が欲しい。
二課の隊長さんが来院。
いかにも消防らしい手土産を持って来てくれる。
消防といえばこの新聞でしょう(笑)
久しぶりにシャバの匂いを嗅いだような気がする。
昼食後は私物の整理。
わずか一週間だが荷物が溜まっているなあ。。。
使わなかったモノも多い。
必要最小限というのは本当に難しいものだ。
最後の夕食を味わって食べる。
いよいよ明日は自由だ(^▽^)/
もう保険屋に人間的なモノは期待しない。納得せねばハンコを押さないだけ。
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2月21日
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いよいよ退院である。
まだ松葉杖ゆえ自由に動けないが、
気分的に自由になるのはありがたい。
それにしても体がダルい、、、、、
風邪が治りきらないのだろう。
家でゆっくり休めば。。って
病院で治すのがスジなのかも(^^;
昼食前に荷物の梱包を完了。
ヘルパーさんや看護婦さんに挨拶をする。
いざ退院となると妙に名残惜しくなる。
それでも今日が最後。いや、最後にしたい。
退院手続きが終わり、いよいよ自由の地へ。
外気に触れたとたん、強烈な悪寒が走る。
むむ???
帰宅してしばらくすると猛烈な関節痛に悪寒。
熱も上がってきた。
どうやら病院内なので症状が抑えられていただけで
しっかり感染していたようだ。。。。
今年のアタリはB型?それともA型?
退院即インフルエンザでダウン。
心と体の休まるヒマは無いようだ(泣)
ちなみに事故に遭う前の週、
いつも行くお寺で本厄のご祈祷をしていただいた。
ケガが思ったより軽めだったのはご利益があったのだろう(^▽^)/
他にも多くの方の善意により危機を脱することが出来たと思う。
わざわざお見舞いに足を運んでくれた方々、
メールで励ましてくれた方々、
過分なるご厚志を頂いた方々、
BBSで応援してくれた方々、
この場を借りて深く厚く御礼を申し上げたい。
保険屋はもう見捨てた。(笑)M井S友が悪いのではなく担当者がダメダメと言う事で。。。。
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